漫画の同人誌は読んだことあるけど、文芸同人誌は初めてなのでそれ自体が新鮮だった。
書店に並ぶ本やら雑誌やらプロの文章以外、素人に属する文章などはネットに転がる読み辛いSSやらキャラ崩壊してるSSをいくつか目にした事がある程度で、あと高校生の文芸部の会誌とか、なのでどんなものかと思っていたけど存外面白く存外読みやすくすごいなぁと。
いや、それぞれの著者の詳細は存じないのでプロの方とかいるのかもだけど、どれも読む行為に苦労は無かったしどれも充分に面白さがあったし、単純に界隈のレベルをあなどっていましたという。かっこいいなあと。
「過去に発行された同人誌に勝手にリアクションした作品」と「リアクションをテーマにした作品」という事らしい。前者はいわゆる同人誌と聞いて想像する同人活動の有り様そのもので、改めて意識して行うのは面白いと思った。リアクション元のある作品は、 読語に元作品を読みたくならせれば書き手にとって一つの勝ちと言えるのだろう。大勝してはる。
同人誌の面白さというか多種多様な作品/作者がそこに詰め込まれている面白さはいいね。例えばまさか翻訳という行為の面白さを認識させられとは思わなかったし、エッセイだったり何だったりおもちゃ箱的な楽しさは同人誌ならではなのだろうなあ。その分、振り回されるので一度に読み切るのは疲れるので休み休みになってしまったけれど。
後、関係無いけど、あくまで個人の集合の元で立派な"本"が製造されてるのを手に取って感じると妙な感慨がある。今回の同人誌に限らずどんな同人誌でも。なんだろうこれ。
はーおもしろかった。夏目漱石読んだ後は書生ぶりたがる私です。多分しばらくは文系気取った喋りになると思われる。
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